木材の変色【神代木】

神代木とは

神代木(じんだいぼく)と呼ばれる木材をご存じでしょうか?

神代木とは、火山の噴火などによって地中に長い間(何百年~何万年)埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。地中で長い年月を経て、元々の木材の色合いが変化しており、その独特の色合いを生かして家具、建具、工芸品、細工物などの利用されています。その色合いは多くの人を魅了しています。

木材の種類としては、杉(スギ)、欅(ケヤキ)、楢(ナラ)、栗(クリ)、桂(カツラ)、佛 (タモ)、楠(クス)、楡(ニレ)、栃(トチ)などがあります。

一般的な杉
変色した神代杉(埋もれ木)

しかしながら、道路建設や河川改修などの工事の際に偶然出土されるといったケースが多く、数少ない貴重な銘木として扱われています。なかでも神代木の一枚板テーブルなどは、家具業界では、希少価値が高く高額で贅沢な品物という認識があります。

火山灰に埋もれた天然木①は、年月の経過と共に茶褐色②、灰褐色③に変化し、やがて炭化し黒色の木炭へと変化④します。イメージで表すと下記のようになります。

神代木は、②や③の過程のものが掘り起こされたものであり、非常に限りある資源と言えます。

神代木を人工的に作り出す試み

そこでHERMETICでは、この神代木のような色合いを人工的に作り出せないか研究を行っています。

変色前の杉材
神代木のような色合いに疑似的に変色

国産杉は安価で国内でも材料が余っている状況ですが、その材質や色合いなどから限られた用途でしか使われていません。しかし、神代杉のような色合いに加工することができれば、同じ杉材でも印象が大きく変わる為、様々な用途に展開できる可能性があります。
下記、ブログ記事の「金属媒染」のような手法はよく用いられますが、HERMETICでは「金属媒染以外」の独自の工法も開発しています。

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